2025

09/11

Thu

ヘアカラーとアレルギー ― ID反応と当店の安全対策

なぜアレルギー対応が必要なのか

最近、ヘアカラーによるかぶれや赤み、かゆみなどのトラブルが増えています。とくにジアミン(酸化染料)によるアレルギーは一度発症すると再び反応が出やすく、症状が強くなることもあります。
当店では「安心してカラーを楽しんでいただくこと」を最優先に、徹底したアレルギー対策を行っています。

1.「ID反応(イド反応)」とは?

一か所で起きたアレルギーや炎症が、血液やリンパを通じて全身に広がり、離れた場所にも赤み・かゆみ・発疹が出る現象を「ID反応」と呼びます。

ヘアカラーの場合、頭皮や顔に付いたカラー剤が原因で、首や背中・腕など別の場所にブツブツが出ることがあります。

2.なぜ起こるの?

• 頭皮などで強いアレルギー反応が起こる

• その情報(アレルゲンや炎症の信号)が血液やリンパを通じて全身へ広がる

• 免疫が「全身で反応しなきゃ」と勘違いし、離れた部位にも症状を出してしまう

※ID反応は感染ではなく免疫反応です。症状が強い場合は皮膚科での診断が必要です。

3.当店のアレルギー対策

ノンジアミン専用品を使用

お客様に使用する「カップ」「ハケ」「シャンプークロス」は、ノンジアミンカラー専用に分けています。

ジアミン入りのカラー剤で使った器具をそのまま使うと、微量でも反応を起こす可能性があるためです。

ジアミンオフ洗浄作業

定期的に「ジアミン落とし専用洗浄剤(カラーデトックス)」を使用し、ノンジアミンカラー用の器具を徹底洗浄。

見えない残留ジアミンまでしっかり除去し、常に清潔・安全な環境を保っています。

4.お客様への思い

「髪を染めたいけど、アレルギーが心配…」という方にも、安心してカラーを楽しんでいただきたい。

その思いから、当店では “ID反応のリスクを知る”+“徹底したアレルギー対策” の両輪で取り組んでいます。

5.まとめ

• ヘアカラーアレルギーは、離れた部位にも症状(ID反応)が出ることがある

• 当店では器具の専用化+ジアミンオフ洗浄でアレルギーリスクを最小限に

• 敏感肌やアレルギーをお持ちの方もぜひご相談ください

ご相談やお問い合わせはお電話やコチラから

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菅 正彰(すが まさあき) について

美容師 ビューティープロカウンセラー

2006年 京都・二条に美容室visagelocaを出店。美容師歴は30年以上
「美容」✖ 「健康」✖ 「医療WIG」さらに最近では「再生医療」の会社とタッグを組み
お客様のさまざまな深い『お悩み』の改善を本気でサポート出来るメニューを吟味して提供をしています。
特に「カラーアレルギー」の対応や「抗がん剤治療中」でWIGを必要とする方々の「駆け込み寺」的なサロンにもなっています。
メニューの中でも、「ノンジアミンカラー」は特に人気で、遠方からもわざわざカラーをされにご来店されています。
栄養学の先生との出会いをきっかけに10年以上学び続け、その知識からアレルギーなどに対応できるようになりました。
現在では美容師専門の栄養学『BPC』ビューティープロカウンセラーを栄養学の先生と共に運営しています。
このブログでは、様々なお悩みを「現場の声」と共に『対応レポート』という形で同じお悩みの方の参考となるようなブログを発信していきます。