2026

03/05

Thu

冷却療法の新たな選択肢「セルフ冷却・愛帽」とは?

― 希望の帽子「愛帽」とは ―

先日ご来店されたお客様が、抗がん剤治療の際に使用している帽子の話を教えて下さいました。

それが、頭皮冷却帽 「愛帽(あいぼう)」 です。

通常は「冷却療法」をしている病院でしか受けられません。ちなみに京都では数カ所のみ。

この帽子は、北海道の保冷剤メーカーの

アイスジャパンが開発したもので、

抗がん剤治療による脱毛を抑えるための「頭皮冷却療法」で使用されるものです。

自分は初めて知りました。当店がお手伝いしている病院では「パックスマン」というアメリカのメーカーが主流です。



抗がん剤治療と脱毛

抗がん剤治療を受ける多くの方が経験する副作用の一つに 脱毛 があります。

抗がん剤は

「細胞分裂の早い細胞」に作用するため、

・がん細胞

・毛根の細胞

にも影響を与えてしまいます。

そのため、治療開始から 2〜3週間ほどで脱毛が始まるケース が多いと言われています。

髪は単なる見た目だけでなく、

その人の 自分らしさや尊厳 にも関わる大切なもの。

脱毛は精神的な負担になることも少なくありません。



頭皮を冷やすことで脱毛を抑える「冷却療法」

そこで注目されているのが

頭皮冷却療法(スカルプクーリング)

です。

治療中に頭皮を冷却すると

・頭皮の血管が収縮する

・毛根に届く抗がん剤の量が減る

・毛根へのダメージを軽減する

と考えられています。

この方法は海外でも研究が進み、

日本でも徐々に導入が進んでいます。




希望の帽子「愛帽」


「愛帽」は、頭皮冷却療法を目的に開発された帽子です。

特徴は

・保冷剤を内蔵できる構造

・頭部全体を均一に冷却

・長時間の装着でも安定

・医療現場でも導入例あり

北海道の新聞でも紹介され、

抗がん剤治療中の脱毛対策として注目されています。

まさに 患者さんの希望を支える帽子 と言えるかもしれません。



美容室として出来ること


当店には

・抗がん剤治療中の方

・治療後の髪の回復に悩む方

・医療用ウィッグを検討されている方

も多くご来店されています。

治療を頑張っている方にとって

・髪

・頭皮

・見た目

はとても繊細な問題です。

だからこそ当店では

美容 × 健康 × 医療の視点 で

お客様をサポートしたいと考えています。



髪はまた育つ

抗がん剤治療後、多くの場合

髪はまた生えてきます。

ただし

・髪質が変わる

・うねりが出る

・細くなる

などの変化が起きることもあります。

当店では

・頭皮ケア

・育毛ケア

・医療ウィッグ相談

などを通して、

治療後の髪の回復もサポートしています。

最後に

今日ご来店されたお客様は

「このお店を見つけて安心しました」

とおっしゃってくださいました。

美容室は、

髪を切る場所だけではなく

人生の節目を支える場所

でもあると思っています。

もし同じようなお悩みを抱えている方がいらっしゃいましたら、

どうぞ安心してご相談ください。





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菅 正彰(すが まさあき) について

美容師/ビューティープロカウンセラー
visageloca オーナー 菅 正彰

2006年、京都・二条に美容室visagelocaを開業。30年以上の美容師経験をもとに、
「美容 × 健康 × 医療WIG」を軸としたサポートを行っています。

カラーアレルギー対応や、抗がん剤治療中・治療後のWIG相談、ノンジアミンカラーをはじめとした身体に配慮した施術を得意とし、遠方からも多くご来店いただいています。

また、美容師向け栄養学「BPC(ビューティープロカウンセラー)」を学び続け、
表面的な美しさだけでなく、根本からの改善を大切にしています。

このコラムでは、
実際のお客様の声や対応事例をもとに、
同じお悩みを持つ方の参考になる情報をお届けしています。