2025

08/19

Tue

歯医者さんの麻酔薬とカラーの関係性

歯医者さんでする「麻酔薬」と「カラー」の関係性はご存知ですか?

実は稀にですが「交差反応」を起こす場合もありますので以下の内容を読んで頂き、知って下さいね。

当店に初めてご来店されたお客様に記入頂く「カウンセリングシート」の中にも記載してあります。(画像参照)

1. 共通する化学構造による交差反応

• 歯科で使われる局所麻酔薬(リドカイン、アーティカインなど)や添加される防腐剤(パラベン類、亜硫酸塩)には、アレルギーを誘発する構造が含まれることがあります。

• ジアミン系染料(パラフェニレンジアミン:PPD)も強いアレルゲンであり、化学構造が似た物質に免疫が「同じ敵」と誤認して反応してしまう=交差抗原性が起こり得ます。

2. ヒスタミン過敏状態

• 麻酔やその添加物によって、体が一時的にヒスタミン放出を起こしやすい状態になります。

• その状態でジアミンカラーをすると、本来なら軽く済むはずの刺激が強く反応し、皮膚炎や腫れなどを誘発しやすくなります。

3. 肝臓の代謝負担による影響

• 麻酔薬もジアミンも、最終的に肝臓で分解・解毒されます。

• 麻酔後すぐにジアミンを取り込むと、肝臓が過負荷状態になり、分解されない物質が体内に残り、免疫反応を引き起こしやすくなる可能性があります。

4. 免疫系の“記憶”が刺激される

• 体は「異物が入ってきた直後」に敏感になっています。

• 麻酔で免疫が軽く活性化しているタイミングに、ジアミンという強いアレルゲンが加わることで、過剰反応が起こりやすいのです。

✅ まとめ

「歯科麻酔そのもの」よりも、

• 麻酔薬・添加物とジアミンの化学的な類似性

肝臓代謝の競合

免疫の過敏状態

が重なり、交差反応や過剰なアレルギー症状が起きる可能性が高いと考えられます。

非常に稀なケースではありますが、やはり「知っておく」事は大切だと思います。もともと「薬疹」などが出やすい方は少し注意⚠️されてはいかがでしょうか?

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菅 正彰(すが まさあき) について

美容師 ビューティープロカウンセラー

2006年 京都・二条に美容室visagelocaを出店。美容師歴は30年以上
「美容」✖ 「健康」✖ 「医療WIG」さらに最近では「再生医療」の会社とタッグを組み
お客様のさまざまな深い『お悩み』の改善を本気でサポート出来るメニューを吟味して提供をしています。
特に「カラーアレルギー」の対応や「抗がん剤治療中」でWIGを必要とする方々の「駆け込み寺」的なサロンにもなっています。
メニューの中でも、「ノンジアミンカラー」は特に人気で、遠方からもわざわざカラーをされにご来店されています。
栄養学の先生との出会いをきっかけに10年以上学び続け、その知識からアレルギーなどに対応できるようになりました。
現在では美容師専門の栄養学『BPC』ビューティープロカウンセラーを栄養学の先生と共に運営しています。
このブログでは、様々なお悩みを「現場の声」と共に『対応レポート』という形で同じお悩みの方の参考となるようなブログを発信していきます。