2025

09/19

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安心と信頼の一歩【パッチテスト】でアレルギー対応サロンへ

美容師という仕事は「美しさ」を創るだけでなく、お客様の心身の安全を守るプロフェッショナルであることも求められています。特にヘアカラーに関しては、アレルギーによるトラブルが“見えづらいリスク”として潜んでおり、サロンの信頼を揺るがす可能性も少なくありません。

そこで当店では、**「アレルギー対応サロン」**を目指し、BPC全員で「パッチテスト」の見直しを行い、**日本ヘアカラーパッチテスト協会(JHCPTA)**の資格をまずは自分が取得しました。この取り組みには、お客様にも美容師にも大きなメリットがあります。

パッチテストとは何か/なぜ毎回必要か

まず、パッチテストとは、カラー剤が肌に合うかどうか、事前に貼布して確認するアレルギー試験です。ホームカラー・サロンカラー問わず、48時間前に行うのが基本で、使用説明書に書かれている通りに混合し、少量を腕の内側など皮膚の柔らかい部分に塗布し、30分後・48時間後の2回検査します。  

重要なのは「過去に使っていて大丈夫だったから」では安心できないということ。体質は年齢・生活環境・健康状態の変化などで変わります。毎回のパッチテストで、重篤な皮膚炎やアナフィラキシーショックなどのリスクを防ぐことができます。  

日本ヘアカラーパッチテスト協会の認定を取得した意義

当店がこの協会の「初級ベーシック」を取得したことには、以下のような意味があります。

1. 知識の共通基盤の整備

 スタッフ全員がパッチテストの正しい手順や注意点を理解していること。塗布の量・混合の割合・観察のタイミング・異常が出たときの対応など、揺らぎがない運用ができるようになります。これによりミス・見落としが減ります。

→ 日本ヘアカラーパッチテスト協会では、検定を通じてこのような知識を標準化・普及しています。  

2. お客様への安心の見える化

 サロン側が「安全への取り組みをしている」ことを証明することで、お客様の心理的ハードルを下げることができます。「かぶれたらどうしよう…」「敏感肌だから不安」という気持ちを持っている人は多く、こうした取り組みがあるサロンは選ばれやすいです。

3. ブランド価値・差別化

 将来的にBPC加盟店を目指すという目標と整合性があります。アレルギー対応という品質基準をクリアしていることが、加盟店としての信頼性・ステータスを高めます。差別化要因として、設備・プロセスに「安全性」を加えることがマーケティングにもなります。

4. リスクマネジメント

 皮膚トラブル対応、訴訟リスク、口コミリスクの低減。もしアレルギー反応が出てしまった場合、適切な対応や説明ができていたかどうかが信頼を左右します。事前にパッチテストを行い、説明責任(インフォームドコンセント)を果たすことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

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菅 正彰(すが まさあき) について

美容師/ビューティープロカウンセラー
visageloca オーナー 菅 正彰

2006年、京都・二条に美容室visagelocaを開業。30年以上の美容師経験をもとに、
「美容 × 健康 × 医療WIG」を軸としたサポートを行っています。

カラーアレルギー対応や、抗がん剤治療中・治療後のWIG相談、ノンジアミンカラーをはじめとした身体に配慮した施術を得意とし、遠方からも多くご来店いただいています。

また、美容師向け栄養学「BPC(ビューティープロカウンセラー)」を学び続け、
表面的な美しさだけでなく、根本からの改善を大切にしています。

このコラムでは、
実際のお客様の声や対応事例をもとに、
同じお悩みを持つ方の参考になる情報をお届けしています。