2026

01/20

Tue

ジアミンアレルギーの後遺症

ジアミンアレルギーの後遺症 〜もうカラーができなくなる前に知っておきたいこと〜

ヘアカラーを楽しんでいる方の中には、施術後に

「かゆみ・ピリピリ感が出る」

「前は大丈夫だったのに突然反応が出た」

という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。こうした症状は ジアミンアレルギー の可能性があり、放っておくと“後遺症”としてカラーができなくなる状態に進行することがあります。  

ジアミンアレルギーとは?

ヘアカラー剤に含まれる代表的な成分である パラフェニレンジアミン(PPD) などが原因で、皮膚にアレルギー反応を起こすのがジアミンアレルギーです。初期は頭皮のかゆみや赤み、湿疹など比較的軽い症状から始まりますが、繰り返すほど反応が強くなりやすい特徴があります。  

「後遺症」と呼ばれる状態とは?

ジアミンアレルギーの怖い点は、一度発症すると 免疫が“アレルギー体質”として記憶してしまい、色々な染料に敏感に反応してしまうこと です。次のような後遺症が起こるケースがあります:  

✔ カラーをするたびに症状が再発(慢性化)

✔ 軽いかゆみが悪化し腫れや水ぶくれに

✔ 頭皮だけでなく、顔・首・背中まで症状が広がる

この状態が進むと、一般的なカラー剤はもちろん、 ノンジアミンカラーや植物由来の色剤にも交差反応してしまう可能性 があります。つまり「何で染めても反応が出る」という状態になることもあるのです。  

 なぜ後遺症が起きるのか?

ジアミンアレルギーの多くは 遅延型アレルギー であり、化学物質が肌に触れてから数時間〜数日後に反応が出るのが特徴です。初めは軽い症状でも、繰り返し染めることで免疫が強く反応するようになり、次第に症状が強くなっていくことがあります。  

さらに、ヘアカラー後のシャンプーや洗髪時に薬剤の残留成分が体に触れ、頭皮以外の場所でもアレルギー反応が出ることも報告されています。  

 「ノンジアミンなら安心」は本当?

アレルギーを自覚してノンジアミンカラーに切り替える方も少なくありません。しかし すべての人に安全とは限らない のが現実です。

ノンジアミン染料でも、ジアミンと似た構造の成分に反応してしまう「交差反応」の可能性があり、結果として症状が出ることがあります。  

そのため、ノンジアミン製品を選ぶ際も、低刺激性のものを選ぶ・パッチテストを徹底するなど慎重な判断が必要です。

 美容師がすすめる“後遺症を防ぐための対策”

1. パッチテストを徹底する

たとえ以前大丈夫だったとしても、体調や肌状態は変わることがあります。

2. 頭皮に直接付けない塗布技術(ゼロテク)を採用する

頭皮への薬剤接触を最小限にすることでリスクを減らせます。

3. 低刺激処方のカラー剤を選ぶ

アレルギーの進行を抑える助けになります。

4. 日常の頭皮ケアを大切にする

保湿や保護アイテムで肌のバリア機能を高めましょう。  

 まとめ:後悔しない選択を

ジアミンアレルギーは“軽いかゆみ”から始まることが多いですが、進行させると将来のカラーの選択肢が大きく狭まってしまいます。

少しでも異変を感じたら、無理をせずに施術方法や薬剤を見直すことが大切です。早めの判断とプロのケアで、安心してヘアカラーを楽しんでいきましょう。  

アバター画像

菅 正彰(すが まさあき) について

美容師/ビューティープロカウンセラー
visageloca オーナー 菅 正彰

2006年、京都・二条に美容室visagelocaを開業。30年以上の美容師経験をもとに、
「美容 × 健康 × 医療WIG」を軸としたサポートを行っています。

カラーアレルギー対応や、抗がん剤治療中・治療後のWIG相談、ノンジアミンカラーをはじめとした身体に配慮した施術を得意とし、遠方からも多くご来店いただいています。

また、美容師向け栄養学「BPC(ビューティープロカウンセラー)」を学び続け、
表面的な美しさだけでなく、根本からの改善を大切にしています。

このコラムでは、
実際のお客様の声や対応事例をもとに、
同じお悩みを持つ方の参考になる情報をお届けしています。