2025

09/13

Sat

カラーアレルギーになったお客様をサロン側が見逃してしまう理由とは?

「うちはカラーアレルギーのお客様はいないんですよね…」と同業者から聞くことがたまにあります。

でも本当にそうでしょうか?

カラーアレルギーを発症したお客様の多くは、担当の美容師さんにそれを伝えていません。

今まで沢山のカラーアレルギーを疑うお客様からヒヤリングした結果、8割は言わないという回答でした。

「言いにくい」「もうこのサロンでは無理かも」と感じ、皮膚科に行き、そこから“美容室ジプシー”になってしまう…そんなケースを何度も耳にします。

美容師の立場からすると

・アレルギーのお客様をするのが「怖い」

・アレルギーの知識が無いからアドバイス出来ない。

・対応出来る薬剤が無いので出来ない

などなどがあります。それもよくわかります。

自分も以前はそうでしたから…^_^

無理して受け入れるのはやはり危険⚠️です。



お客様が「黙ってしまう」理由

せっかく通っていた美容室に迷惑をかけたくない

「カラーできないなら、もう来ても意味がない」と思われたくない

断られることが怖い

結果として、アレルギーを抱えたお客様は私たち美容師の目の前から静かに“いなくなった”ように見えるのです。



当店がお願いしていること

当店では、アレルギー対応をしながらお客様を受け入れています。

そして、そうしたお客様には必ずこうお伝えします。

「できれば担当美容師さんに教えてあげてください」

なぜかというと、その情報を知ることで美容師が「アレルギー対応」を考え始めるきっかけになるからです。

それはお客様だけでなく、業界全体にとってもプラスの動きだと思っています。

ノンジアミンカラーは「ニッチメニュー」だから必要ないよ…と思われるかもしれませんが、実際にはアレルギーのお客様は増えているのが現状です。

ブリーチのテクニックを磨くのと同じようにアレルギー対応の方法を磨く事をおすすめします🙇



美容師にできることは、もっとある

カラーアレルギーは一度発症すると長く付き合うことになることもあります。

「ノンジアミンカラー」「頭皮保護」「パッチテスト」「カラー頻度の調整」「アレルギーの勉強」など、私たち美容師には提案できる選択肢があります。

「うちは来ない」ではなく、「うちならできる」に変えていくことが大切です。

今、美容院は厳しい時代に入りました。これから生き残る為には大きな舵を切る必要があります。



BPCが目指すこと

私たちはBPC(ビューティープロカウンセラー)という理美容師が学ぶ「栄養学」を学んでいます。その中で「アレルギー対応」を学び、実践できる仕組みを業界に広げようとしています。

  • 体質・健康からカラー選定までの総合知識
  • お客様へのカウンセリング力強化
  • アレルギー対応メニュー開発

この学びが広がれば、もっとお客様にとって安心な場所が増える事になる。

そして「美容師だからこそできる社会的な役割」を果たせるはずです。

BPCは今後、理美容サロン向けに「アレルギー対応サロン」を作るお手伝いをする「BPC加盟店」を募集する予定です。お楽しみに❣️

BPCとは?



最後に

「カラーアレルギーのお客様はいない」ではなく

「見えていないだけかもしれない」と考える。

その視点の変化が、これからの美容師に求められているのではないでしょうか。

あなたのサロンから、その一歩を始めてみませんか?

お問い合わせやご質問などはコチラから…










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菅 正彰(すが まさあき) について

美容師 ビューティープロカウンセラー

2006年 京都・二条に美容室visagelocaを出店。美容師歴は30年以上
「美容」✖ 「健康」✖ 「医療WIG」さらに最近では「再生医療」の会社とタッグを組み
お客様のさまざまな深い『お悩み』の改善を本気でサポート出来るメニューを吟味して提供をしています。
特に「カラーアレルギー」の対応や「抗がん剤治療中」でWIGを必要とする方々の「駆け込み寺」的なサロンにもなっています。
メニューの中でも、「ノンジアミンカラー」は特に人気で、遠方からもわざわざカラーをされにご来店されています。
栄養学の先生との出会いをきっかけに10年以上学び続け、その知識からアレルギーなどに対応できるようになりました。
現在では美容師専門の栄養学『BPC』ビューティープロカウンセラーを栄養学の先生と共に運営しています。
このブログでは、様々なお悩みを「現場の声」と共に『対応レポート』という形で同じお悩みの方の参考となるようなブログを発信していきます。