2025

11/22

Sat

カラダの「炎症のスイッチ」とは?

炎症のスイッチ「TNF-α」と自己免疫 ― あなたの身体で今、何が起きているのか?**

私たちの身体は、外から侵入したウイルスや細菌を守るために、

“免疫”という素晴らしい仕組みを持っています。

その免疫の中で、特に強い働きをするのが

**TNF-α(腫瘍壊死因子)**という炎症物質です。

本来は私たちの味方であるTNF-α。

ところが、これが必要以上に働き続ける瞬間があります。

それこそが、自己免疫のトラブルが起こるときです。

■ TNF-αとは「身体の炎症エンジン」

ケガや感染など、身体に“助けて!”のサインが起きると

免疫細胞がTNF-αを放出し、炎症反応を起こします。

炎症は悪者ではありません。

むしろ

• 細菌を倒す

• 傷を修復する

• 異物を排除する

ために必要な自然な反応です。

ところが、問題は 炎症が止まらなくなったとき

■ 自己免疫疾患ではTNF-αが“暴走”する


自己免疫疾患とは、

本来守るべき自分の細胞を、免疫が“敵”と勘違いして攻撃する状態

このとき中心で暴れているのが、まさにTNF-αです。

• 関節リウマチ

• 乾癬

• クローン病

• 潰瘍性大腸炎

• ベーチェット病

これらの病気では例外なく、

TNF-αが高い状態=慢性炎症が続いています。

炎症が止まらず、細胞を壊し続ける。

それが自己免疫の本質です。

■ なぜTNF-αが“止まらなくなる”のか?


炎症のスイッチが入りっぱなしになる背景には、いくつか共通点があります。

● ① 腸内環境の乱れ(リーキーガット)

腸のバリアが破れると、

免疫が過剰反応し、TNF-αが常に分泌され続ける。

● ② 慢性ストレス

ストレスホルモンが乱れ、

免疫のブレーキが効かなくなる。

● ③ 解毒ルートの低下(肝臓負担・化学物質)

分解・排泄が追いつかないことで、炎症体質へ触れやすくなる。

● ④ 糖化・酸化(AGE・活性酸素)

細胞が傷つき、免疫が“修復”を名目に炎症を起こし続ける。

これらが重なると、身体はいつも“戦闘モード”。

常にTNF-αが高い状態になり、自己免疫の引き金になりやすくなります。

■ TNF-αと髪の関係 ― 育毛にとっても大きなテーマ

「炎症」は身体だけではなく、髪にも大きな影響を与えます。

● ① 毛母細胞(髪を生む細胞)がダメージを受ける

TNF-αが高い → 毛母細胞の働きが低下 → 抜け毛・細毛が増える

● ② 頭皮の血流が悪くなる

炎症により血管が収縮 → 栄養が届きにくくなる

● ③ 再生医療系のアプローチと相性が良い

 再生医療(培養上清液)は“炎症鎮静”に強い

培養上清液に含まれる

成長因子・抗炎症サイトカインが、

過剰なTNF-αの働きをしずめ、環境を整えてくれます。

👉 「炎症→毛が育たない」という流れを断ち切れる

育毛において「炎症を抑える」という行為が

なぜ重要なのかがここにあります。

■ まとめ ― 炎症を整えることが未来の健康につながる

TNF-αは私たちを守る強い味方です。

しかし、常にスイッチが ON の状態だと、身体は悲鳴を上げます。

自己免疫疾患だけでなく、

慢性の不調、頭皮トラブル、抜け毛、エイジングまでも

“慢性炎症体質”に根っこがあると考えられています。

だからこそ、今の時代は

「炎症をどうコントロールするか?」が健康の中心。

腸、ストレス、解毒、生活習慣。

この4つを整えることが、

未来の身体と髪を守る大切な第一歩になります。

TNF-αは免疫の“暴走スイッチ”で、自己免疫疾患の中心にある。

これが高い状態が続くと、関節・腸・皮膚だけでなく、髪にも悪影響が出る。

炎症を整えることが、改善の第一歩。

当店の「培養上清液」を使ったセルソリューションが必要な方々にお役に立つ場面もあるかもしれません。お気軽にお問い合わせくださいね。

セル・ソリューションとは?👇

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菅 正彰(すが まさあき) について

美容師 ビューティープロカウンセラー

2006年 京都・二条に美容室visagelocaを出店。美容師歴は30年以上
「美容」✖ 「健康」✖ 「医療WIG」さらに最近では「再生医療」の会社とタッグを組み
お客様のさまざまな深い『お悩み』の改善を本気でサポート出来るメニューを吟味して提供をしています。
特に「カラーアレルギー」の対応や「抗がん剤治療中」でWIGを必要とする方々の「駆け込み寺」的なサロンにもなっています。
メニューの中でも、「ノンジアミンカラー」は特に人気で、遠方からもわざわざカラーをされにご来店されています。
栄養学の先生との出会いをきっかけに10年以上学び続け、その知識からアレルギーなどに対応できるようになりました。
現在では美容師専門の栄養学『BPC』ビューティープロカウンセラーを栄養学の先生と共に運営しています。
このブログでは、様々なお悩みを「現場の声」と共に『対応レポート』という形で同じお悩みの方の参考となるようなブログを発信していきます。