2025

08/18

Mon

その反応はカラーじゃ無いかも?「交差反応」

【交差反応とは?】

〜カラーアレルギーと間違われやすい症状の正体〜

「ヘアカラーをしたら、かゆみや赤みが出た。でも本当にカラーアレルギーなのかな?」
そう感じられたことのある方もいらっしゃると思います。

実は、全ての症状が直接カラー剤の成分による「アレルギー反応」ではないことがあります。
そのひとつが「交差反応(こうさはんのう)」です。

■ 交差反応とは?

交差反応とは、似た構造を持つ成分に体が勘違いして反応してしまうことを言います。

たとえば、花粉症の方が特定の果物を食べると口の中がかゆくなることがあります。
これは、花粉と果物の成分が似ているために、体が「同じ敵だ!」と誤って反応してしまう現象です。

ヘアカラーでも同じようなことが起きる可能性があります。

美容師も「ラテックスアレルギー」に悩む方々も少なくありません。「ゴム手袋」のラテックス成分が反応する方がいます。その際には使い捨てのビニール手袋などで代用するしかないですね。こちらはフルーツで交差反応を起こす可能性があるので注意が必要です。

■ ヘアカラーでの交差反応の例

  • **パラフェニレンジアミン(ジアミン)**に強いアレルギーがある方は、衣類の染料・一部の化粧品・インクなどでも反応する場合があります。
  • カラー剤を使っていなくても、似た化学構造を持つ日常生活品で肌トラブルが起きることもあるのです。

つまり、カラーアレルギーと思っていた症状が、実は交差反応だったというケースも考えられます。

■ なぜ見分けが難しいのか?

  • 症状(かゆみ・赤み・腫れ)がカラーアレルギーとそっくり
  • 発症のタイミングがバラバラ(すぐ出る場合もあれば、数日後に出ることも)
  • 医師でも特定に時間がかかることがある

そのため「自己判断」では区別が難しく、皮膚科などでのパッチテストや問診が必要になることがあります。

皮膚科などで血液検査から「アレルギー検査」はできますが…ややこいし事に、血液検査では反応が出ているのに症状に出ないやその逆もありえますから本当にアレルギーは難しいのです。

■ 美容室でできること

当店では、

  • カラー前のカウンセリングで生活習慣や過去の反応を丁寧に伺う
  • ノンジアミンカラー・ヘナ・トリートメントカラーなどの代替メニューを提案
  • 必要に応じて医療機関との連携を行う

など、「安心してオシャレを楽しめる工夫」をしています。

■ まとめ

交差反応は「カラー剤が直接の原因ではないのに症状が出る」ことがあるため、気づきにくい特徴があります。
しかし、正しく理解し、専門家と一緒に原因を探ることで、より安全に・より自分らしくカラーを楽しむ方法を見つけることができます。

👉 当店では「アレルギーに配慮したカラー相談」を随時受け付けています。
「本当に自分はカラーができないのか?」とお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

*ご注意*

カウンセリングでも原因がわからない場合もありますので…「ノンジアミンカラー」だから安心ではありません。その辺りはスタッフと色々とご相談下さい。

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菅 正彰(すが まさあき) について

美容師 ビューティープロカウンセラー

2006年 京都・二条に美容室visagelocaを出店。美容師歴は30年以上
「美容」✖ 「健康」✖ 「医療WIG」さらに最近では「再生医療」の会社とタッグを組み
お客様のさまざまな深い『お悩み』の改善を本気でサポート出来るメニューを吟味して提供をしています。
特に「カラーアレルギー」の対応や「抗がん剤治療中」でWIGを必要とする方々の「駆け込み寺」的なサロンにもなっています。
メニューの中でも、「ノンジアミンカラー」は特に人気で、遠方からもわざわざカラーをされにご来店されています。
栄養学の先生との出会いをきっかけに10年以上学び続け、その知識からアレルギーなどに対応できるようになりました。
現在では美容師専門の栄養学『BPC』ビューティープロカウンセラーを栄養学の先生と共に運営しています。
このブログでは、様々なお悩みを「現場の声」と共に『対応レポート』という形で同じお悩みの方の参考となるようなブログを発信していきます。