2025

09/02

Tue

「やせ体質」にしてくれる運動とは?

スポーツの秋🍂に新たな運動を初めて、ちょっと痩せたいなあと思っている方も多いのでは?今回はある「細胞」が簡単な運動によって「やせ体質」をサポートしてくれるというコラムです。

🔬 褐色脂肪細胞と代謝の仕組み

1. 褐色脂肪細胞とは?

• 首や肩甲骨の間(背中の上部)、腎臓のまわりなどに分布する特殊な脂肪細胞。

• 熱産生のために「UCP1(脱共役タンパク質)」というものを持っていて、食事や寒さなどの刺激で「余分なエネルギーを熱に変える」働きをします。

2. 交感神経を介した活性化

• 体が寒さや運動を感じると、自律神経(交感神経)が刺激され、ノルアドレナリンが分泌されます。

• これが褐色脂肪細胞を「燃やすスイッチ」となり、熱産生=エネルギー消費が増加します。

👤 肩回しと褐色脂肪細胞の関係

肩甲骨の動きがポイント

お風呂上がりなどに片方10回ずつ全力で「肩回し」をしてください。

肩甲骨の間(僧帽筋や菱形筋のあたり)に褐色脂肪細胞が多いことが知られています。

肩回しをすることで肩甲骨周りの筋肉が動くと、血流や自律神経の刺激が高まり、褐色脂肪細胞が活性化しやすくなります。

交感神経の活性化

運動(特に肩甲骨周りの運動)は交感神経を優位にし、褐色脂肪細胞をONにしやすい。

→ つまり「肩回しで交感神経が働く → ノルアドレナリン放出 → 褐色脂肪細胞が活性化 → エネルギー消費UP」という流れ。

⚖️ 痩せ効果はどのくらい?

• 褐色脂肪細胞の活性は、寒冷刺激が一番強いですが、肩回しや肩甲骨エクササイズも日常的に行うことで「基礎代謝を底上げ」する助けになります。

• 単独で劇的に痩せるわけではありませんが、

• 肩こり改善

• 血流改善

• 基礎代謝UP(1日あたり数十kcal程度の消費増加が見込めるという報告もあり)

など健康面でもメリットが大きいです。

✅ まとめ

肩回しは「肩甲骨まわりに多い褐色脂肪細胞」を刺激しやすく、交感神経を通じて熱産生=代謝アップをサポートする仕組みです。痩身効果は単体では小さいですが、冷え対策・代謝維持・姿勢改善といった副次的な健康効果が積み重なって「痩せ体質」づくりに貢献します。

是非、みなさんもお風呂上がりなどに習慣にしてみてくださいね。

ご注意: 四十肩など肩に痛みのある方はお控え下さい。

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菅 正彰(すが まさあき) について

美容師 ビューティープロカウンセラー

2006年 京都・二条に美容室visagelocaを出店。美容師歴は30年以上
「美容」✖ 「健康」✖ 「医療WIG」さらに最近では「再生医療」の会社とタッグを組み
お客様のさまざまな深い『お悩み』の改善を本気でサポート出来るメニューを吟味して提供をしています。
特に「カラーアレルギー」の対応や「抗がん剤治療中」でWIGを必要とする方々の「駆け込み寺」的なサロンにもなっています。
メニューの中でも、「ノンジアミンカラー」は特に人気で、遠方からもわざわざカラーをされにご来店されています。
栄養学の先生との出会いをきっかけに10年以上学び続け、その知識からアレルギーなどに対応できるようになりました。
現在では美容師専門の栄養学『BPC』ビューティープロカウンセラーを栄養学の先生と共に運営しています。
このブログでは、様々なお悩みを「現場の声」と共に『対応レポート』という形で同じお悩みの方の参考となるようなブログを発信していきます。