2025

10/18

Sat

「美容室で気づけること」〜認知症ケアと美容の関わり〜


皆さんは「美容室」が“健康の入り口”でもあることをご存じですか?

数年前「包括ケア」のセミナーに参加し、

『認知症の方のための美容師対応セミナー』でとても印象に残ったお話がありました。

それは――

「眉の左右バランス」が、認知症のサインになることがあるという内容です。

🪞眉の左右差が教えてくれるサイン

たとえば右利きの方が、左の眉をかなり下げて描いていたり、

鏡の中で左右の高さが大きくズレているとき、

それは空間認識能力の低下のサインかもしれません。

認知症の初期には、自分の顔の“左右バランス”を正しく把握できなくなることがあるそうです。

つまり、毎日鏡を通してお客様の顔に触れる美容師だからこそ、気づける変化があるということなんです。

💬「いつもと違う」を見逃さない

私たち美容師は、髪や肌だけでなく、

お客様の「表情」「声のトーン」「反応」などの微妙な変化にも気づける立場にいます。

「いつもより眉の描き方が違う」

「表情がこわばっている」

「反応が少し遅い」

そんな小さな違和感の中に、健康のヒントが隠れていることがあります。

💡美容室ができる“地域包括ケア”の一歩

セミナーの講師の先生が話されていた言葉が印象的でした。

「美容師さんは、鏡越しに人の“今”を見てあげられる存在です。

だからこそ、気づきの力で地域を支えてほしい。」

美容室は「キレイをつくる場所」であると同時に、

お客様の健康や生活の変化を見守る“安心の拠点”でもあります。

🌸Visagelocaとしての想い

私たちVisageloca(ヴィサージュロカ)は、

美容を通じて「心と体の健康」を支えるサロンを目指しています。

髪や頭皮のケアだけでなく、

こうしたセミナーで学んだ知識を日々の施術に生かし、

お客様が長く健やかに過ごせるお手伝いをしていきます。

🩵

これからも「美と健康のパートナー」として、

鏡越しに見える小さな変化を大切にしてまいります。

(参考:京都包括ケア推進機構 https://www.kyoto-houkatucare.org

(京都高齢者あんしんサポート企業)

visagelocaも登録されています。

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菅 正彰(すが まさあき) について

美容師 ビューティープロカウンセラー

2006年 京都・二条に美容室visagelocaを出店。美容師歴は30年以上
「美容」✖ 「健康」✖ 「医療WIG」さらに最近では「再生医療」の会社とタッグを組み
お客様のさまざまな深い『お悩み』の改善を本気でサポート出来るメニューを吟味して提供をしています。
特に「カラーアレルギー」の対応や「抗がん剤治療中」でWIGを必要とする方々の「駆け込み寺」的なサロンにもなっています。
メニューの中でも、「ノンジアミンカラー」は特に人気で、遠方からもわざわざカラーをされにご来店されています。
栄養学の先生との出会いをきっかけに10年以上学び続け、その知識からアレルギーなどに対応できるようになりました。
現在では美容師専門の栄養学『BPC』ビューティープロカウンセラーを栄養学の先生と共に運営しています。
このブログでは、様々なお悩みを「現場の声」と共に『対応レポート』という形で同じお悩みの方の参考となるようなブログを発信していきます。