「リンパ」がカラダの左側に寄っているワケ
私たちの体の中には、血液と同じように「リンパ液」が流れています。リンパは老廃物や余分な水分、ウイルスや細菌などを運び出す大切な役割を担っています。美容や健康を考えるうえでも、とても重要な存在です。

ところで、「リンパは左側に多い」と聞いたことはありませんか?
実はこれは半分正しくて、半分誤解を生みやすい表現です。
-目次-
左側に集まるリンパの流れ
全身のリンパ液は、最終的に静脈へと戻っていきます。その出口には左右の違いがあります。
• 左側(胸管) …下半身すべて+左上半身(顔・腕・胸など)が合流し、左鎖骨の下から血液へ戻ります。
• 右側(右リンパ本幹) …右上半身(顔・腕・胸)のみが右鎖骨下から血液へ戻ります。
つまり、体のリンパの約4分の3が左側に集まるのです。
なぜ左に集まるのか?
これは人の体がつくられる胎児期の発生の仕組みと関係しています。
大きなリンパの幹(胸管)が左側に形成されるため、効率よく広い範囲のリンパが集められるようになっているのです。
美容や健康との関わり
この左右差を知っておくと、マッサージやセルフケアのときに役立ちます。
特に首や鎖骨まわりの流れを意識してあげると、老廃物の排出がスムーズになり、むくみや疲れの改善につながります。
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✅ まとめ
「リンパが左に多い」のは、出口(胸管)が左側に集中しているから。
だからこそ、左鎖骨周辺をやさしくケアすることが、美容や健康の大きなポイントになるのです。
セルフケアのご参考にしてみてくださいね。