2025

09/04

Thu

「ケモカール」をもう一度、深く知る。

当店は医療用wigをご提案している関係上、wigを卒業するまでに新たに生えてくる特有の髪質(ケモカール)のご相談も日々多く頂きます。

その特有の「強い癖」=ケモカールをもう一度、考えてみましょう。

ケモカールの特徴


「ケモカール(chemo curl)」とは、抗がん剤治療後に生えてくる髪が、以前と質感や形状が変化してチリチリ・縮れ毛・強いカール状になる状態のことを指します。

なぜ起こるのか?

抗がん剤の影響

抗がん剤は毛母細胞(髪をつくる細胞)を一時的に傷つけるため、髪の構造が不安定になります。

毛包のダメージ

毛包(毛根を包む組織)の形が乱れることで、髪がまっすぐ伸びず「縮毛」や「カーリーヘア」になりやすくなります。

一時的な現象

髪が生え変わるにつれて徐々に元の毛質に戻ることが多いですが、個人差があります。

特徴

• 髪質が「チリチリ」「パサつきやすい」

• 強めのカールや波状毛になる

• 生え始めは細く柔らかい毛で、切れ毛や乾燥もしやすい

• 数か月~1年ほどかけて、また以前の髪質に近づくケースが多い

ケアのポイント

優しいシャンプー・トリートメント(アミノ酸系、保湿重視)

オイルやミルク系のアウトバストリートメントで乾燥防止

• 強い薬剤の施術(縮毛矯正やカラーリング)は生え始めの毛には負担が大きいので、タイミングを慎重に。

• 美容室ではダメージを抑えたケアが推奨されます。


💡 美容師としての現場感覚では、この「ケモカール期」をどう快適に過ごしていただくかが大切で、

お客様には「一時的な変化」であることを安心していただきつつ、スタイリングやウィッグ・部分ピースなども含めたサポートを提案するのが喜ばれます。

🎯 当店での対応:メタバーサル矯正

 特徴

ノンアルカリ処方+トリートメントベース:従来のアルカリ縮毛矯正よりずっと低刺激で、髪へのダメージを抑えながらストレートに近づけます  。

• 縮毛矯正のように真っ直ぐではなく、自然なまとまり・艶感を残す仕上がりです  。

 いつから可能か

抗がん剤治療終了から約1年以降で、髪がアイロンで挟める長さになった時に対応可能。短くて脆い状態では施術不可とされています  。

 お客様の声・効果

• 初回の施術で「本当にクセが伸びた」「信じられない」と感動される方多数。

• 「WIGを卒業する勇気が持てた」「縮毛矯正を諦めていたけど、こんな方法があるなんて」との喜びの声も多く紹介されています 

 料金と施術時間

• Sサイズ:19,800円、M:20,900円、L:22,000円(すべて税込・カット込み)  

• 所要時間は約2〜3時間(髪質や長さにより差あり)  

 ケモカール状態の「あるべきケア」の比較

項目当店の現在の対応ケモカール期に推奨される対応
カウンセリング初来店時に不安を丁寧にヒアリングし、医療用WIG卒業後の希望にも寄り添う症状や体調、治療時期に応じて、施術時期や方法を慎重に判断
メニュー「メタバーサル矯正」|トリートメントベース、低刺激、自然な仕上がりカラーはノンジアミン・地肌につけない、アイロン温度を低く、保湿重視
実施タイミング治療から約1年以降の髪(長さ・状態)になってから実施発毛後〜1年未満はトリートメントやカットで様子見、ダメージを最小限に
心理的サポートお客様の涙や喜びの声を大切に、安心感ある施術体験提供

個人差はありますが、抗がん剤治療後には

2つの大きな変化があります。

❶強い癖毛「ケモカール」

❷白髪が増える

どちらも嫌ですが…💦

それぞれにご対応出来るメニューをご用意していますのでご安心してお問い合わせ下さいね。

LINEからのご相談はこちら

Screenshot
アバター画像

菅 正彰(すが まさあき) について

美容師 ビューティープロカウンセラー

2006年 京都・二条に美容室visagelocaを出店。美容師歴は30年以上
「美容」✖ 「健康」✖ 「医療WIG」さらに最近では「再生医療」の会社とタッグを組み
お客様のさまざまな深い『お悩み』の改善を本気でサポート出来るメニューを吟味して提供をしています。
特に「カラーアレルギー」の対応や「抗がん剤治療中」でWIGを必要とする方々の「駆け込み寺」的なサロンにもなっています。
メニューの中でも、「ノンジアミンカラー」は特に人気で、遠方からもわざわざカラーをされにご来店されています。
栄養学の先生との出会いをきっかけに10年以上学び続け、その知識からアレルギーなどに対応できるようになりました。
現在では美容師専門の栄養学『BPC』ビューティープロカウンセラーを栄養学の先生と共に運営しています。
このブログでは、様々なお悩みを「現場の声」と共に『対応レポート』という形で同じお悩みの方の参考となるようなブログを発信していきます。